2022年5月某日。
私たちは、救済される方に同行させていただく形で、南インドのアーンドラ・プラデーシュ州、チットゥール県にある都市、カーラハスティのお寺を訪れました。
まず一つ、驚いたのは色とりどりに飾られたインドのお寺とは打って変わり、外観は真っ白で、神秘的でした。
加え、とても神聖かつ厳粛なお寺で、他のお寺では撮影こそダメですが、携帯を持ち込むことすら許されませんでした。お寺のお坊さんに携帯を預かっていただき、いざ寺院の中へ。
そこは「風のシヴァ神」を祀っていて、とても人が多く熱気が凄まじい場所。
迷子にならないよう、案内してくれる方について行くのが精一杯で、内観を見る余裕も、何かを考える余裕も、人と話す余裕すらも無いほどでした。
その為、本堂でシヴァ神にお祈りした事と、そのあとの不思議な出来事しか覚えていません。
まず、お祈りをする時、フェンスの中にぎゅうぎゅうに詰め込まれ、フェンスの扉が閉まると、お坊さんがマントラを唱え、一斉にお祈りが始まると言ったような流れでした。
ただ、何故かシヴァ神の像が置いてある場所に気配を感じず、違和感を覚えつつも気のせいだろうとお祈りを続けました。
そうして、お祈りが終わると、本堂の脇を抜け、Uターンのような形でお寺を出るのですが、途中大きな郵便ポストのような、救済のために持たされたものを入れる為のものがポツンと。
ただ、何故かものすごい覇気を感じ、そこにシヴァ神が「居る」と発覚しました。
懸命にお祈りした本堂は空で、救済をした人のためにあるポストの前に明らかに「居る」のです。
何の気まぐれか、はたまた使命か。
考えていることはよくわかりませんが、私が同行させていただいたお二方の肩に手を置き、
「大丈夫だ」
と言い、去っていきました。
インドのお寺ではこう言った不思議なことがよく起こるようで、他にもお寺で救済をする予定の人が怒られる夢を見たり、忙しいから構ってる暇はない!と言われてみたり。
そんな不思議なお話をこのブログにて紹介していきます。
L.T.
※こちらの画像は、撮影可能な場所で撮影させていただきました。